内田晋也の株式投資コラム
前の記事
次の記事
公開日:2018年5月18日
コインチェックの仮想通貨盗難事件はすでに過去の話になったのでしょうか。
何百億もの損害金を一括で補償するなど当時は世の注目を集めましたね。
これを聞くと小生を含め欲と煩悩で悟りをひらく御仁の方々も気になるのではないですか?
「一体どれだけ儲かるの?」
ただ、各取引所の収益を確認しようにも、基本的にはできません。
というのも各取引所はこの種の情報を公開していないのです。
しかも先般発表されたリミックスポイントの決算短信も今期のガイダンスはさらなる増収増益となっており超強気のガイダンスとなっているではありませんか!!
仮想通貨バブルフォー!!(レイザーラモンHG風で)
ただちょっと待って!
よくよく見ると上半期はさほどでもないのですが、下半期で急激な拡大を見込んでいます。
素直に見れば下期に大きな何かがあり、それを見込んでいるのでしょうか。
より詳しく四半期での進捗で見てみると4Qで売上と利益を伸ばしています。
今季の業績予想は1Q×4ではなくあくまで下期に、特に4Qに利益の9割を稼ぐ予想となっています。
???
結論を単刀直入に申し上げれば“何か引っかかります”。
芸人の出川哲郎氏を起用したCMをご覧になった方もおられるでしょう。
「なんでビットコイン取引は〇〇(取引所の名前)がいいんだ?兄さん。まさか?」「兄さんが知らないはずないだろう」「じゃあ、教えてよ。なんでビットコインは〇〇がいいんだよ、兄さん?やっぱ、知らないんだ!」「兄さんが知らないはずないだろう」
ただ値段が上がるから買っている。買うから上がる。上がるから買う。
ジョージ・ソロスのいう「再帰性」の理論でかかれたブームとバストが再現されるかもしれません。
平成のチューリップ相場にご用心、ご利用は計画的に。
相場の話?・・・・その辺の話は別の機会に。
それではまた来週お会いしましょう。
投資調査部 内田
前の記事
次の記事
内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.