勝ち株ナビ

FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

前の記事

次の記事

公開日 2008年8月5日

【8月5日】金融商品は、お金の貸し借りをするための商品

 銀行等の「預金」というと、「お金を預ける」と書くので、意外と多くの人が、銀行等がきちんとお金を預かってくれているものだと思っているようです。ちゃっかりと使い込んでいるのも知らずに。
 「使い込んでいる」という言い方は少し乱暴かもしれませんが、預金は正確にいえば、私たち預金者から銀行等への貸付金なのです。銀行等は、そのお金でさまざまな国や企業、個人などへの融資や投資を行い、収益を得ています。一部、日銀に無利息で積み立てるお金や、預金保険の保険料に充当するお金などもありますが、一般に多くのお金を集めた分だけ大きな収益を獲得し、そこから世間並以上といわれる人件費を差し引いて、わずかな利息を預金者に分配しているのです。
 決済口座としての利便性の高さを考慮すると、預金口座を持たないことはデメリットのほうが多いと思いますが、いたずらに数十~数百万円ものお金を預金(=銀行等への貸付金)にしておくのはもったいない気がしてなりません。
 そもそも金融商品の「金融」とは、お金の貸し借りを意味します。つまり、金融商品とは、お金の貸し借りをするための商品なのです。預金だけでなく、国や企業が発行する債券や株式なども、お金の貸し借りのために作られた商品だといえます。預金が銀行への貸付金なら、債券や株式を購入するということは、発行体である国や企業へお金を貸し付けることと同じわけです。
 たとえば、国債なら1万円単位で買える個人向け以外にも、額面5万円単位の2年、5年、10年、20年、30年、40年といったさまざまな年限のものが、一般的に同じ期間の定期預金よりは高い利回りで利用できます。また、当然ながら、企業の社債なら国債よりも利回りは高くなっています。
 一方、企業が発行する株式の購入は、企業に対して満期のない貸し出しをするようなもの。満期がないため貸付金が戻ってくる保証はなく、それだけ先行きの見通しの変化によって株価が大きく変動します。それが大きな収益になったり、大きな損失になったりするわけです。
 預金は銀行が元本保証。債券は発行体が償還金を保証。株式は発行体の返済義務なし。このような仕組みの違いが、金融商品の値動きの違いに反映されているのです。

前の記事

次の記事