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FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

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公開日 2009年3月10日

【3月10日】自分の資産の利回りに相当するROE

 ROE(Return On Equity=自己資本利益率)とは、収益性の分析の際に用いられる投資指標の1つで、企業のあげた利益(当期純利益)を資本合計(期首期末の平均値を使うのが一般的)で割って求めます。単位は%(パーセント)表示。自己資本に対してどれだけの利益をあげているのかを見る指標なので、基本的に数値が大きいほどいいといえます。前々回、前回と触れてきたPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)と違って、ROEの数値は株価水準によって変化するものではありません。その企業の自己資本に対する収益性が高いのかどうかを単純に比較できるものだといえます。
 従来、ROEは「株主資本利益率」と呼ばれていましたが、2006年5月に会社法が新しくなったのにともなって改正された会計基準において、「株主資本」と「自己資本」とが異なる値として明確に定義されたことで、現在では「自己資本利益率」が正確な呼称として位置づけられています。
 自己資本というのは、PBRを求める際に使う「1株あたり純資産」の純資産と基本的に同じで、資産から負債を差し引いたものです。その純資産を使ってどれだけの利益をあげられたのかを見る指標がROEなので、もっと大雑把に言えば、株主の出資したお金の全部を使ってどれだけの利益をあげているのかを見る指標ともいえます。つまり、株主にとっては、自分の投資した資産の利回りとも考えることができます。
 当然ながら、投資家としては、自分のお金を有効に活用して利益をあげてくれる企業のほうが、配当金として利益の分配を受けられる期待が高まりますし、多くの投資家が注目度することによって株価が上昇する可能性も高まるので、それだけ魅力的な投資先だと考えられるわけです。
 1株あたりの配当金を株価で割って求められる「配当利回り」も、投資家にとっては直接的な投資利回りを考えるうえで重要ですが、配当金の源泉が企業の利益であることからすると、いかに効率よく利益をあげているかというROEの数値も重要だといえます。

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