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FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

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公開日 2009年6月9日

【6月9日】過去20年間で一番の買いどき到来?

 マーケットにおいて高値や底値を完璧に予測することはほぼ不可能ですが、短期的な価格の下落による損失をできるだけ避けたいと考える人ほど、売買のタイミングをうまく捉えたいと思うのではないでしょうか。
 このコーナーで以前触れたPER、PBR、ROEといったファンダメンタル分析の投資指標は、残念ながら目先的な売買のタイミングを示唆してくれるものではありません。売買のタイミングを計る手法が研究されているのは、テクニカル分析の分野になります。
 テクニカル分析は、株価チャートなどを使って相場の先行きを予測するもので、日本では罫線(=チャート)を使った手法として古くは江戸時代の米相場などでも使われていたようです。現在、テクニカル分析にはさまざまな手法があり、チャートを使って株価の方向性(トレンド)を見るものや、価格の変化率や騰落銘柄数などを使って相場の転換点を探るものなど、種類は豊富です。
 今回は、「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を判断するオシレータ系の指標の1つを紹介しましょう。代表格が、RSIです。
 RSI(Relative Strength Index)とは、相対力指数とも呼ばれるもので、過去一定期間の上げ幅の合計を、同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計(いずれも絶対値)を足した数値で割って求めます。一般に、70%超が買われ過ぎ、30%割れが売られ過ぎといわれますが、70%超や30%割れの水準でしばらく推移することもあるので、実践的な使い方としては、RSIがピークや底をつけて反転したときがトレンドの転換点になっているといわれます。
 日経平均の月足で24ヵ月ベースのRSIを計算してみたところ、2007年6月に80%近い値をつけた後、下降に転じています。やはり、今思えばあのときが2003年からの上昇トレンドの終了を意味していたのかもしれません。数値としても、24ヵ月ベースで80%近い値は、バブル後では初の水準でした。
 一方、2009年5月末現在で見ると、24ヵ月ベースのRSIは26%程度。2月に20%割れを記録してから少し回復したところです。ちなみに、2月の20%割れはバブル後初の低い水準です。そういう意味では、現在の株価水準は、過去20年間で一番の買いどきなのかもしれません。
 とはいえ、もともとRSIなどのオシレータ系の指標は、保ち合い相場(一定の価格帯で上下を繰り返す相場つき)で効力を発揮するといわれますので、ここ1、2年の株価変動の大きさからすると、必ずしも的確にタイミングを捉えられるとはいえない点には注意が必要です。

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