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FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

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公開日 2010年3月2日

【3月2日】日銀短観って何?

 前回に引き続き、主な経済指標について見ていきます。今回は、「日銀短観」です。
 日銀短観とは、日本銀行が全国の中小企業も含む約1万社の企業経営者に対して四半期ごとに行っているアンケート調査のようなものです。毎年3月、6月、9月、12月に調査をし、翌月初めには発表しています(12月調査のみ12月中旬に発表します)。
 調査内容は、業況の良し悪しや、人員の過不足状況、資金繰りの良し悪しなどといった判断項目と、資産や負債の状況などの四半期項目、売上げや営業利益等の年度計画などです。これらについての現在の状況だけでなく、3ヵ月後の予想も聞いています。
 調査結果のなかで最も注目度の高いものは、業況判断です。日銀短観の調査結果の公表資料では、業況が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いて、「業況判断DI」という指数を算出しています。
 例えば、「良い」と回答した企業が50%で、「悪い」と回答した企業が20%だったとすると、「50%-20%=30%ポイント」という業況判断DIの数値が求められます。この数値で何がわかるのかというと、「良い」と回答した企業の割合が「悪い」と回答した企業の割合よりどの程度多かったか(または、少なかったか)ということだけでなく、業況判断DIの過去の推移を見ると、景気の動きより少し早く転換点を迎える傾向にあることから、景気の先行きの判断の参考になるともいわれています。
 特に、速報性が高いことからも、マーケット関係者の注目度も非常に高く、日銀短観の結果が公表されると、3ヵ月前の時点の予想と比較して、予想より数値がいい場合は株価が上昇し、予想より数値が悪い場合は株価が下落するといったように、敏感に反応することも多くあります。
 なお、日銀短観の調査結果は、製造業、非製造業といった分類だけでなく、大企業、中堅企業、中小企業といった企業規模による分類による結果も公表しているので、現状の企業動向を判断するのにも役立つといえるでしょう。

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