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FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

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公開日 2021年9月21日

【9/21】第308回 CRB指数って何?

CRB指数とは、商品市場全体の動きを表す国際商品先物指数の「ロイター・コアコモディティーCRB指数」の略称です。
 この指数は、1952年に米国のCRB(Commodity Research Bureau)社により28品目の指数として開発されました(現在は19品目)。1967年時点での平均を基準値100として算出し、2021年8月末現在は200台前半で推移しています。
 国際商品と位置付けられるのは、品質が規格化・標準化されており、市場で多く取引される商品を指します。採用されているのは、原油、天然ガスなどの「エネルギー」、大豆、小麦、トウモロコシなどの「穀物」、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケルなどの「金属」などです。近年では、電力や温暖化ガスの排出枠なども含められるようになりました。
 製品の原料として使われる商品が多く、商品を表す指標としても注目度は高くなっています。同じく商品市場の動きを示す日経商品指数42種は、国際商品を原料とした素材や食材など中間財が多くなっています。
 各商品にはそれぞれ取引相場があり、日々価格は変動していますが、CRB指数をみることで原料となる商品全体の動きを把握することができます。また、世界の景気動向や物価動向を読む指標としても活用されていて、米国では物価の動きに先行する指標として注目されています。
 商品相場、主要国の株式相場はともに世界の景気や物価の動向を反映しますが、商品相場では生産体制の制約や天候不順なども影響を受けることがあります。
 過去、大きな生産制約の影響を受けた事例としては、1970年代に2度起きた石油危機(オイルショック)が挙げられます。トイレットペーパー騒動が起きたのもこのころです。原油相場が急騰し、日本国内の物価も高騰しました。
 近年においても、OPEC(石油輸出国機構)などによる協調減産あるいは協調増産を行うとのニュースにより、原油相場が上下することは頻繁に見られます。
 穀物相場においては、天候不順によっても上昇する年がしばしば見られます。このような商品相場の上昇は、株式相場にとってはネガティブに受け止められる傾向が多いようです。
 金属については、特定製品が売れることにより需要が増え、上昇するケースがあります。近年注目度が高まっている脱炭素の技術に関して、銅やアルミニウムなどの動向が注目されているようです。
 また、金属のなかでも、金については、単なる宝飾品としてだけでなく、貨幣経済の信用度が下がった場合の安全資産として保有されることがあります。金の希少性や加工のしやすさ、比重の重さなどが、太古の昔から資産価値が評価されてきたと言えるでしょう。
 これを機会に、株式市場にも少なからず影響を及ぼしていると言える商品市場にも注目しておきましょう。

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