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FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

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公開日 2021年11月17日

【11/17】第311回 K字回復って何?

例年、10月に入ると、第3四半期(7-9月期)の経済指標や企業業績が発表されます。コロナ禍が続いたなかで、一般市民の肌感覚としては、全体的に厳しい状態が続いたように感じますが、実際にはどうだったのか、業種による違い、企業による違いなど、注目したいところです。
これまで明らかになっている海外の経済指標を見ると、国別で見て、ワクチン接種の進んだ国とそうでない国、感染の拡大した国とそうでない国で株価や景気の状況に格差が出たようです。アフターコロナといえる状況の国に対する輸出は伸びているようで、日本の輸出企業にも好影響が出ているようです。
国別の違いが大きくなっているだけでなく、企業別の違いも大きくなっています。そのような状態を示した言葉で、最近よく使われるようになったのが、「K字回復」です。
景気や企業業績の回復を表す言葉としては、「V字回復」、「U字回復」「L字回復」という言葉がよく使われます。V字、U字、L字は、景気や業績の回復の形状を示しています。
V字は、景気や業績が悪化した後に即座に回復をすることを表したもの。U字は、悪化したあとに少し低迷してから回復することを表したもの。L字は、悪化したあとになかなか回復しない状況を表したものです。
最近よく使われるようになった「K字」は、回復する業種や国がある一方で、厳しい状況が続く業種や国があることを表しています。つまり、二極化して、良いところと悪いところの差が広がっていく状況を示しています。
実際に、第2四半期(4-6月期)の決算発表でも、回復している企業や業種がある一方で、コロナ禍の影響を強く受けて厳しい状態が続いている企業や業種がありました。輸出の回復の恩恵を受ける製造業、素材産業などで回復傾向が見られた一方で、鉄道会社や外食などの内需型の業種で厳しい状況が続いたようです。
10月に入り、緊急事態宣言も解除され、経済もアフターコロナへ向けて動き出しました。まだまだ不安要素はたくさんありますが、実体経済の回復期待、新政権への期待など、年末に向けての期待感も膨らんできているように思われます。
あらためて、これから徐々に公表されていく第3四半期の経済指標や企業業績、そして、先行きの見通しなどを冷静に見ていくことにしましょう。

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