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FP菱田雅生コラム
投資の前にコレだけは知っておこう!

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公開日 2021年12月27日

【12/27】第312回 騰落レシオに注目

 株式市場の動きを見る上で、日経平均株価の上昇幅(率)や下落幅(率)がよく取り上げられます。TVやラジオなどで、「きょうの日経平均株価は上がった(下がった)」といったニュースが報じられるのを見たり聞いたりしたことがある人は多いと思います。
 実際に株式投資をしている投資家の人たちは、日経平均株価やTOPIXのような単なる株価の水準を示す指標だけでなく、現在の相場が過熱状態かどうかを示す指標などにも注目しています。
 今回は、そのなかでも代表的な「騰落レシオ」という指標をとりあげます。数値の見方は比較的簡単なので、是非注目してみて下さいね。
 騰落レシオ(東証一部上場全銘柄)の計算式は以下のとおりです。
 騰落レシオ(%)=東証一部上場銘柄の過去25日間の値上がり銘柄数÷東証一部上場銘柄の過去25日間の値下がり銘柄数×100。
 つまり、一定期間(25日間)の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割ったものです。値上がり銘柄数のほうが多ければ数値は100%を超えますし、値下がり銘柄数のほうが多ければ数値は100%を切ります。
 一般的に、騰落レシオが120%を超えてくると買われ過ぎ(相場が過熱している状態)、80%を切ってくると売られ過ぎ(相場が閑散状態)などと判断されます。
 例えば、日経平均株価の上昇ピッチが速いときには、以前ここでも触れた日経平均株価の「25日移動平均線とのかい離率」などを見ることでも分かりますが、両方の指標を見て、相場が過熱している状態なのかどうかを判断することができます。
 最近の騰落レシオの推移を見ますと、8月にコロナ禍の悪化を受けて騰落レシオが80%を下回り、その後、日経平均株価は上昇しました。自民党総裁選前の9月に新政権への期待の高まりから騰落レシオは140%を上回り、その後に日経平均株価は下落しました。
 また、12月上旬には騰落レシオが70%を割り込みましたが、これは新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大から内外経済に不透明感が高まったことで売りが優勢になったと考えられます。
 とはいえ、騰落レシオの数値だけで常に高値安値を正確に当てられるわけではありません。高値安値はわかりませんが、買われ過ぎや売られ過ぎの目安にはなります。それなりに参考になる代表的な指標ですので、これからの動向を注目してみて下さいね。

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