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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【6月17日】~戦前の日本と今のロシア~

2022年6月17日

戦前の日本では満州事変を起こし、傀儡政権として満州国を作った過去があります。

背景には欧米列強やソ連と対抗するために欠かせない勢力圏と言う認識があったことはまず間違いありません。

当時の日本を今のロシア、そして満州国をウクライナに置き換えてみて、違和感がないのは私だけではないでしょう。

四捨五入して言っておりまして、あるいは誤差を恐れずに言っています。

過去の日本と言うものをいくら考えても、つまり、市内の電気屋とか、企業の経営者であれば決してやらないことですね。

ちゃんとした感覚があれば、お店の規模を考えるものです。

ところが、こんなバカなことを国家の規模でやった。

軍人を含めた官僚が戦争を実行したのですが、いったい大正の終わりから昭和の終戦までの間に、愛国心のあった人間は、官僚や軍人の中にどれだけいたのでしょう。

日本と言う国に、大正末から昭和の敗戦まで、催眠術師が催眠をかけたのではないでしょうか。

この国全体を催眠術にかけてしまった。

発想された政策、戦略、あるいは国内の締め付け。

これらは前部変な、いびつなものでした。

この催眠術師は何処から現れたのでしょうか。

この催眠によってノモンハンが現れ、中国侵略も現れ、太平洋戦争も現れた。

世界中の国々を相手に戦争をすると言う事になりました。

国と言うものを博打場の賭けの対象にする人々がいて、そういう滑稽な意味での勇ましい人間ほど、愛国者を気取っていた。

催眠術師に催眠をかけられてしまった当時の人の心理ではないかと思うのです。

当時参謀本部という異様なものがあって、いつの間にか国家の中の国家に、中枢のなかの中枢になったようです。

統帥権を乱用する、そういう異様な権力の集中がどうやら催眠の素のような、そんな気がしています。

この催眠を解くカギが、権力の集中であるとするならば、日本もそうであったように一度解体するほかないのかも知れません。

日本の場合はアメリカが手をパンと叩いて催眠が解かれましたが、ロシアの場合はどうなのでしょう。

その後どうなるかも想像すらつきませんが・・・。

投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。